【パターナリズム(Paternalism)】

ぱたーなりずむ

権利や知識などを持っているために強い立場にある人が、弱い立場にある人に対して、その人のためになるという理由を根拠に、意思決定や行動に介入・干渉・支援すること。専門家による判断を反映しやすいという利点がある一方で、本人の自己決定権を奪ってしまうという課題があります。家庭や教育をめぐっては、親や教師が「子どもの将来のため」という理由で進路や習い事を一方的に決めてしまうといった例があげられます。また、医療従事者と患者、福祉従事者と障害者などの関係性にパターナリズムがあるという視点では、本人の意思を十分に反映しきれていない治療方法などが行なわれてしまうという指摘があります。患者自身が治療について理解して同意や選択を行なうインフォームドコンセントや、障害者が日常生活や社会参加において自ら選択できるようサポートする意思決定支援などは、パターナリズムの課題を解決し、本人の意思を尊重しようとする取り組みです。

参考サイト
補完代替療法に関する患者相談対応の手引き(厚生労働省)
医の倫理綱領・医の倫理綱領注釈(日本医師会)

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