【ハンセン病】
はんせんびょう
らい菌と呼ばれる細菌に感染することで引き起こされる病気で、感染症の一種です。現代の日本では、感染することは極めて稀であり、遺伝しないことも確認されています。明治時代には、国内での感染拡大を防ごうと、すべての患者の終生隔離を目指し、強制的に療養所へ送るという政策が採られ、1996年まで続いていました。同年には、それまでの呼称だったらい病から、細菌を発見したノルウェーの医師の名前をとってハンセン病と呼ばれるようになりました。治療法が確立された後も50年にわたって継続された強制隔離の政策により、回復者の社会復帰も積極的には支援されず、療養所で生涯を終える人がいたり、患者や家族は長年にわたって偏見・差別の対象となってきました。こうした経緯から、1998年に国による人権侵害をうったえる国家賠償請求訴訟が起こりました。2001年5月11日には熊本地裁判決にて、ほぼ全面的に原告側の主張が認められたことを受け、2008年には元患者の福祉の増進、名誉の回復などのための取り組みを通して、ハンセン病問題の解決を図る「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」が成立しました。



















