【ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)】
しょうきぼじゅうきょがたじどうよういくじぎょう(ふぁみりーほーむ)
保護者がいない児童や、虐待などにより家族と暮らすことが不適当と認められる要保護児童を対象に、養育里親経験者などの経験を持つ人が「養育者」となり、養育者の家庭(ファミリーホーム)に児童を迎え入れて、共に暮らし育てる事業のこと。児童養護施設での養育などを指す「施設養護」の中でも、ファミリーホームや里親、養子縁組を「家庭養護」といいます。より家庭に近い環境での養育を行なうことが特徴で信頼できる特定の大人との間で愛着関係を築くことができます。ファミリーホームの定員は5人もしくは6人で、里親等よりも規模が大きく、児童同士の相互作用を活かしながら、基本的な生活習慣の確立や豊かな人間性、社会性、自主性を養い、自立を支援します。養育里親経験者や児童養護施設の元職員など児童を養育した経験のある人が自身の住居をファミリーホームとする場合と、児童養護施設などを設置する法人が住宅を確保して法人を事業主とする場合があり、養育者に加えてサポート役となる補助者を置くことができます。静岡県済生会の地域小規模児童養護施設「わかな」のように児童養護施設に併設している例もあります。
事例