【福祉専門官】

ふくしせんもんかん

刑務所などの矯正施設に収容された高齢者や障害のある受刑者などを対象に、出所後の円滑な社会復帰や、釈放時に医療機関などでの保護を受けられるようサポートする職員のこと。2014年度から設けられた専門職種で、全国の刑務所などに配置される国家公務員です。社会福祉士精神保健福祉士の資格を持ち、福祉施設、社会福祉協議会、福祉事務所、医療機関、行政機関などで福祉にまつわる業務をおおむね5年以上経験している人が採用されます。社会復帰支援として、保護観察所や地域生活定着支援センターとも連携しながら、福祉サービスが必要な人の選定や申請手続きの援助などを行ないます。2009年からはじまった取り組みとして、釈放された後すぐに医療や福祉サービスが必要な場合は、受け入れ先の開拓や、福祉事務所、市町村福祉窓口、更生保護官署などとの連絡調整を行なう「特別調整」を実施します。

参考サイト
福祉専門官選考採用(法務省)