【ソーシャルインクルージョン】
そーしゃるいんくるーじょん
社会的に弱い立場にある人々を含め、誰一人取り残さず、すべての人が地域社会に参加し、共に生きていくこと。社会のあり方に関する理念のひとつです。世界の中でまずこの言葉が広まりを見せたのはヨーロッパ。さまざまな社会的排除から人々を救うための法律「反排除法(社会的排除対策法)」が世界ではじめて成立したフランスに皮切りに、EUで発効されたアムステルダム条約に基づき、各国で取り組みが進められました。日本で初めて提唱されたのは、2000年に厚生省(当時)がまとめた「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」でした。また、誰一人取り残さないという考え方は、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標SDGsとも共通するものでもあります。医療による生活困窮者の救済を使命として創設された済生会にとっては原点とも言える理念です。「済生会ソーシャルインクルージョン推進計画」を策定するなど、済生会は、医療と福祉、まちづくりを通じて、地域おける人と人とのつながりを築きながら、インクルーシブ社会の実現を目指していきます。
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