【親権】

たんどくしんけん・きょうどうしんけん

親権とは、子どもの利益のためであることを前提として、監護( 日常の中での子どもの世話や学校に通わせるなどの教育を行なうこと )を行なったり、子どもの財産を管理したりする権限であり、義務でもあります。監護権は原則、親権者がもちます。日本では、父母の婚姻中は双方が親権者となる共同親権ですが、離婚後は、父母いずれかが親権者となる単独親権となります。欧米で多く導入されている離婚後、父母どちらも親権を持つ共同親権は、父母が継続して子育てができるといったメリットがありますが、家庭内暴力等から逃れられなくなるといったデメリットもあります。法務省では、2021年から実施している審議会の中で、導入の是非など検討を進めています。