人気テレビドラマの舞台にもなった「ドクターヘリ」。医療機関への搬送を目的とした救急車とは異なり、医師や看護師を救急現場に運ぶとともに、機内に装備した医療機器や医薬品によって、すぐに初期治療を行なうことができます。2022年現在「ドクターヘリ特別措置法」に基づいて47都道府県すべてが導入。消防からの要請によってのみ出動することができますが、各都道府県が1カ所程度の基地病院を指定し、指定を受けた救命救急センターが運営を担います。また、空からのアプローチができるため、へき地医療、大規模災害でも活躍します。医療チームを乗せて現場へ急行するドクターカーを所有する医療機関も増加中。悪天候時や夜間でも稼働しやすく、停車場所の選択肢が広いといったメリットがあります。