【へき地医療】

へきちいりょう

医療機関がない(無医地区)、もしくは医療の確保が必要と国が認めた地域(準無医地区)で提供される医療のこと。2022年現在、日本には東京・千葉・神奈川・大阪を除く43都道府県に離島を含む約557カ所の無医地区があります。そのような地域の医療体制を確保するため、都道府県知事が定めるへき地医療拠点病院が、巡回診療をはじめ、医師・代診医の派遣などを実施しています。へき地医療拠点病院の取りまとめ役となるのが、へき地医療支援機構。医師の派遣調整や、長年の課題であるへき地医勤務医師不足を解消するための育成支援なども担っています。現在済生会では、瀬戸内海島嶼部への医療を提供する「済生丸」の活動を含め、9カ所の病院がへき地医療拠点病院に指定されています。へき地での医療を拡充するため、オンライン診療の導入が進められています。