――まずは、がん治療と仕事を両立させるための、支援体制について教えてください。
また、患者さんが直接相談できる機会として、ハローワークの就職支援ナビゲーターの方に月2回、産保センターの両立支援促進員に月1回来ていただき、出張相談会も開いています。患者さんの交流や情報収集の場として「メディカル情報サロン」という空間もあり、仕事に関する相談会のほか、定期的にイベントやがんサロン「メディカルカフェ」も行なっています。
――気軽に相談できる環境が整っているんですね。
あきこさんは、乳がんの診断を受けた時に、お仕事に関してどのようなお悩みを持ちましたか?
あきこさん
不安を抱えながら治療を続ける中で、光明となったのが「メディカルカフェ」です。副作用の影響で脱毛や爪の変形に悩んでいた時期でもあったのですが、ちょうどアピアランスケア(抗がん剤などの副作用による外見の変化に対するケア)の講義が開催されていたんですね。それに参加した際、メディカルカフェで就労相談も行なっていることを知りました。
――ハローワークの就職支援ナビゲーターに相談したんですね。
あきこさん
就職支援ナビゲーター
白崎さん
――社会保険や勤務形態など、制度のことまで相談できるのはありがたいですね。
出張窓口以外にも、患者さんをサポートする機会はあるんですか?
就職支援ナビゲーター
白崎さん
――ひとみさんもハローワークの出張相談をきっかけに、
求人を紹介してもらったんですよね?
ひとみさん
その後、体力が回復したタイミングで「治療をしながら働きたい」と思うようになり、ハローワークの方に相談させていただきました。病気を持っていても受け入れてもらえて、週2~3日のペースで働けるところという希望から根気よく探してくださったおかげで、よい職場に巡り合うことができました。
担当の方が、自宅に求人情報を送ってくださったり、こまめに連絡をくれたりと、とてもありがたかったです。今思うと、「遠い場所は無理」「重い物は持てない」など、私の要望が多くて、就労先を見つけるのが大変だったんじゃないかなと(笑)
就職支援ナビゲーター
白崎さん
ひとみさん
――あきこさんとも「メディカルカフェ」で知り合ったんですか?
ひとみさん
――同じ悩みを持つ患者さん同士、支え合えるのは心強いですね。
がん相談支援センターのスタッフの方にはどんな相談をしていましたか?
ひとみさん
細川さん
――まず相談できる身近な存在なんですね。相談員のみなさんにとって、
ピアサポーターの方々はどんな存在ですか?
細川さん
宗本医師