【ストレングス(strengths)】

すとれんぐす

人が持っている強み・長所のこと。精神障害者や、介護が必要な高齢者に対するケアマネジメントの実践モデル「ストレングスモデル」は、アメリカのチャールズ・A・ラップ教授らが提唱しました。悪いところを良くする、できないことからケアプランを作成するという発想ではなく、人がもともと持っている強みや長所を引き出し、伸ばしていこうとする手法です。性質や性格、才能や特技、さらには、いつか○○がしたいといった関心や願望、人間関係や周囲の環境などもストレングスとして捉えます。プラスの面に着目して支援の内容や方法を考えることにより、自己肯定感の高まり、支援者との信頼関係の構築などを通し、よりよい生活の実現につながると考えられています。 また、その人が能力や権限を発揮できるよう働きかけたり、後押しを行なうエンパワメントという考え方においては、ストレングスを発見することが支援の“一歩目”になると言えます。