【医療的ケア児】

いりょうてきけあじ

障害がある子どもの中でも、家族・教員や、訪問看護師、ホームヘルパーなどの職員により、たんの吸引や経管での栄養補給など、医療的ケアを受けている人を指します。近年、新生児医療技術や新生児集中治療室(NICU)の発展により、超未熟児や先天的疾病を持つ子どもたちの命を救えるようになりましたが、心身の機能に障害がある場合もあり、退院後も継続して医療的ケアを必要としています。令和3年6月には、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が成立しました。医療的ケア児の日常的・社会的なケアを社会全体で支援し、家族の負担軽減、離職の防止を目指すものです。保育所や学校への看護師の配置、医療的ケア児とその家族への相談対応・助言・その他支援を行なう「医療的ケア児支援センター」の設置など、行政・医療機関・教育機関の連携が進められています。