【BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)】

びーぴーえすでぃー

認知症に伴って現れる行動障害や精神症状のこと。認知症では、記憶障害や失語など、脳の認知機能障害が引き起こすさまざまな中核症状がみられます。BPSDはそうした中核症状から二次的に表れる行動や症状のことを指します。例えば、自分の名前や約束事などを覚えていられなくなるという中核症状から抑うつ症状や幻覚が引き起こされたり、予想外のことが起きると混乱してしまうため、暴力や徘徊という行動に出てしまうといったケースがあります。以前は認知症の「周辺症状」と呼ばれていましたが、近年ではBPSDあるいは行動・心理症状と呼ばれることが一般的になってきています。適切なケアと環境調整等で改善することもあり、気になる症状が家族に見られた場合に、かかりつけ医や地域包括支援センターなどにまずは相談してみることが大切です。

参考サイト
こころの情報サイト(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)