【インフォーマルケア(インフォーマルサービス)】

いんふぉーまるけあ(いんふぉーまるさーびす)

家族や友人、地域住民、NPO法人、ボランティアなどによって行なわれるケアのこと。制度に基づき、行政などの公的機関や専門職が提供する「フォーマルケア」と対になる言葉です。高齢者、障害者、認知症の人、子どもまたは子育て中の人も対象になります。高齢者や障害者等に向けた外出介助や家事援助のほか、地域での子どもの見守り、子ども食堂やサークル活動などを通して子育ての悩みを話せる場をつくるなどの取り組みも含まれます。一人ひとりの生活スタイルや抱える課題が多様化していること、高齢化が進む一方で支援の担い手となる生産年齢人口は減少していることなどを背景に、公的なサービスでは補い切れない領域への支援として注目されています。多様な支援が地域によって展開されており、住み慣れた地域で暮らし続ける観点からも大きな役割を担っています。