【看取り】

みとり

「看」という文字には、「よく見る」「見守る」という意味があります。人が亡くなる瞬間に立ち会うことを「看取る」と表現しますが、その手前の段階から看病し、寄り添うという意味が込められています。現在、日本では国民の約70%が病院や診療所で亡くなっています。一方で、2023年度の厚労省の調査では、終末期において国民の約50%が自宅や介護施設での療養を望んでおり、最期は自宅や老人ホームなどで迎えたいと考える人が増えています。本人が望む形での「看取り」を叶えるためには24時間対応の在宅医療や訪問看護、介護サービスといった地域の関係機関の連携を強化し、医療・介護・予防・住まい・生活支援のサービスを一体的に提供する地域包括ケアシステムの推進がカギになっています。