SIDE B STORY
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2023.6.29

障害のありなしに関わらず、ともに輝く職場をどうつくる?
松山医療・福祉センター(松山病院、老健にぎたつ苑、松山ワークステーションなでしこ)

B型就労継続支援事業所・松山ワークステーションなでしこが所属する愛媛県済生会松山医療・福祉センターでは、なでしこの開設以降、松山病院、老人保健施設にぎたつ苑など、センター内で連携しながら、障害者の就労支援に取り組んでいます。連携があるからこそできる仕事のサポートや携わる職員たちが目指すものを聞きました。

就労支援に済生会のスケールメリットを活かす
全国済生会老人保健施設協議会 会長
松山老人保健施設にぎたつ苑 山本昌也苑長

なでしこと当苑は、同グループという関係性や松山医療・福祉センターという大きな枠組みがあるので、障害者の就労支援では安心してよりよい支援を模索し、新しいことに挑戦しやすい環境ができていると感じます。

病院やにぎたつ苑の雇用では仕事の種類も多く、センター内での就職なら事前の情報共有やきめ細かなアフターフォローができます。障害をもった方の就労支援において「これしかできない」という固定観念を捨て、センター全体でできることをこれからもっと増やしていけたらと考えています。

“共に働く”土壌をセンター一丸でつくってきた
松山医療・福祉センター センター長
松山病院 宮岡弘明院長

松山ワークステーションなでしこから就職していただいた曽我部絵美さんをはじめ、障害を持つ職員が病院全体で10人ほど働いています。一番長い人は昭和59年に就職して、定年後の今も嘱託職員として勤務中。それぞれに合った仕事に一生懸命取り組んでいただいているので、一緒に仕事をしている職員はもちろん、患者さんも「障害を持っている」と意識することはごくわずかかもしれません。

一緒に働く際、障害の有無にクローズアップするのではなくマッチングが大切だと考えています。お互いに合う方がいればこれからも積極的に一緒に働きたいですし、なでしこにも足を運び、どんな方がいらっしゃるのか情報を共有をしています。センター全体でそういう土壌ができているのも、障害のありなしではなく、これまで共に働いてきた「歴史」と「信頼」があるからこそだと思います。

あなたの夢は何ですか?
一人ひとりの“人生”を共に考える
障害者就労支援とは
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