【コミュニティソーシャルワーカー(CSW)】

こみゅにてぃそーしゃるわーかー

コミュニティソーシャルワーカー(CSW)は、地域社会において支援を必要とする人々を見つけ出し、本人の生活環境や人間関係を考慮しながら困りごとを解決に導く専門職です。市町村の社会福祉協議会などに所属するのが一般的で、地域の支援団体や行政機関と連携して必要な支援につなげるほか、課題を解決するためのしくみを創り出し、誰もが孤立せずに安心して暮らせる「まちづくり」を進めています。対象は子どもや高齢者だけでなく、引っ越してきたばかりの若者や子育てをする父母などさまざまで、高齢者の見守り、介護支援の紹介、地域活動への参加支援など、活動は多岐にわたります。日本では、CSWに関する国家資格はまだありませんが、社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格などが求められる場合もあります。2021年の社会福祉法改正によって創設された重層的支援体制整備事業においても「包括的相談支援」や「アウトリーチを通じた継続的な支援」などの分野で、地域住民の悩みに耳を傾け、適切な支援機関や地域の交流事業へと導く役割を担うことが期待されています。

参考サイト
コミュニティソーシャルワーカー(CSW)(大阪府)
重層的支援体制整備事業について(厚生労働省)