【プレコンセプションケア】

ぷれこんせぷしょんけあ

プレコンセプションケアとは、性や妊娠に関する正しい知識を身に付け、自分自身の健康管理を行なうよう促す取り組みを指します。この言葉は2012年にWHO(世界保健機関)によって「妊娠前の女性やカップルに対して、医学的、行動学的、社会的な保健介入を行うこと」と定義されました。日本における現在の捉え方は、これらの定義よりもさらに広い意味を含んでいます。たとえば東京都では、プレコンセプションケアを「子供を持ちたい人もそうでない人にも、誰にとっても若いうちからの大切な取り組み」であると位置づけています。将来的に子供を授かるための準備という側面に留まらず、男女を問わず、早い段階から自らの心身の状態に関心を持ち、日々の生活習慣を整えることそのものを重視しているのが特徴です。日本でこうした取り組みが重視されるようになった背景には、特有の社会課題があります。1970年頃から2000年代にかけては、妊娠前の女性の低栄養や「やせ」が一因となって低出生体重児の割合が増加したほか、出産年齢の上昇に伴う周産期リスクの高い妊娠も増えてきました。これらの状況を改善するため、2018年からは政府の支援方針にもプレコンセプションケアが盛り込まれるようになり、現在はこども家庭庁が中心となって、正しい知識の普及や相談体制の整備を推進しています。東京都済生会中央病院をはじめ、プレコンセプションケア外来を設ける医療機関もあります。

参考サイト
プレコンセプションセンター(国立研究開発法人国立成育医療研究センター)
プレコンセプションケア推進5か年計画(子ども家庭庁)
プレコンセプションケア(東京都 福祉局)

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