【レスパイトケア(respite care)】

れすぱいとけあ

レスパイトとは介護や育児など、普段誰かのケアを行なっている人が休息できるよう支援すること。小休止、中休み、中断といった意味合いをもつ言葉です。レスパイトケアとは、日々の疲れや冠婚葬祭、出張、旅行などの理由で在宅介護が困難になる場合に、一定の期間、医療機関や福祉施設などがその代わりを担い、日頃ケアを行なっている家族などのリフレッシュや負担軽減を図る取り組みです。本人にとっても整った環境で専門職員のケアが受けられるメリットがあるほか、介護疲れなどから起こる虐待やネグレクトを防止するという観点でも重要な支援の一つです。在宅のまま行なう支援には、デイサービス、訪問看護といった福祉サービスを利用する方法があり、在宅が難しい場合はショートステイ、医療管理が必要でショートステイが利用できないケースでは病院が受け入れる「レスパイト入院」という方法があります。レスパイト入院は、人工呼吸器や胃ろうを使用しているなど、在宅で日常的な医療措置が必要な医療的ケア児等に有効な選択肢です。