【BBS運動】

びーびーえすうんどう

非行や生きづらさを抱えた子どもや若者を、ボランティアの青年が兄や姉のような存在となって支援する運動のこと。Big Brothers and Sistersの頭文字を取った略称です。アメリカで1904年にはじまったBB(Big Brothers)運動に由来するもので、日本では第二次世界大戦後の1946年に、孤児となり非行に走る少年への思いをある大学生が京都府庁に投書したことが運動のはじまりとなりました。現在では、ボランティアの大学生などが中心となり、地域や大学などにBBS会を設立して、会ごとに活動内容の企画、新しいメンバーへの研修、そして実践までを行なっています。会員数は令和3年度時点で、合計約4000人おり、各地域の保護観察所にある「BBS担当」が入会窓口となっています。少年少女が自ら問題を解決する後押しをしたり、健全に成長していくようにサポートしており、主な活動としては、1人もしくは数人のボランティアが「ともだち」として一定期間個別に寄り添って立ち直りや再チャレンジを支える「ともだち活動」、特定の個人ではなく、子ども食堂や居場所づくりといった場づくりも含め子ども・若者に広く働きかけていく「健全育成活動」、非行からの立ち直りを温かく見守る地域社会をつくるための「広報・啓発活動」、そして会員自身が活動に必要となる心構えや知識などの習得と向上に取り組む「自己研鑽活動」があります。法務省の協力団体として、少年院、児童養護施設、保護観察所などと連携し、遊び相手になったり、居場所づくりを行なうといった活動もあります。

参考サイト
BBS会(法務省)
BBSとは(NPO法人日本BBS連盟 )
令和4年版犯罪白書(法務省)

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