【里親制度】

さとおやせいど

日本には、さまざまな事情で家族と離れて暮らしている子どもが約42,000人います。里親制度とは、自治体が保護して児童養護施設などで暮らしている子どもたちを家庭に迎え入れて養育する制度。特別な資格は必要なく、子どもに適した住環境がある等の要件を満たしていればなることができます。児童相談所に連絡し、相談会への参加、面接、研修、調査・審査などを経て、申込みから約6カ月程度で里親希望者として登録が完了します。その後、子どもとのマッチングが行なわれ、相性を確認するための一時的受入れなどを重ねたのちに受け入れが決まります。里親手当として1人あたり月9万円と、生活費、教育費、医療費など、養育に必要な費用が支給されるなど、里親に対してもさまざまなサポートがあります。また、子どもが家庭に戻ったり、自立するまでの間だけ養育する「養育里親」、週末や長期休暇の間に数日から1週間ほど養育する「季節・週末里親」といった迎え方も。済生会唯一の児童養護施設・川奈臨海学園では、施設に所属する里親支援専門相談員が、里親に興味を持つ住民に向け、制度の説明や個別相談を行なう里親相談会を定期的に実施。里親制度を地域に発信する事業も行なっています。