【バリアフリー】

ばりあふりー

社会生活を送るうえで、誰かのバリア(障壁)となってしまうものを取り除いていくこと。バリアフリー法に定められるように、建物や道路の段差といった物理的なバリアの除去を指して使われはじめ、現在ではより広い意味で使用されています。例えば、情報を伝える手段や社会のあり方に由来するバリア、試験のルールや盲導犬の立ち入り許可といった制度によって生まれるバリア、偏見や差別、無関心などの心理的なバリアも含まれます。2020年度からの学習指導要領の改訂では、子どもたちにバリアを感じている人の身になって考え、行動を起こす「心のバリアフリー」の指導が求められるようになりました。また、2020 年東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、共生社会の実現に向けてユニバーサルデザインと心のバリアフリーに取り組んでいくことを明記した「ユニバーサルデザイン2020行動計画」でも、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという指針を定めるなど、国をあげて広義でのバリアフリーの推進に力を入れています。