【病児保育・病児後保育】
びょうじほいく・びょうじごほいく
病中や病後の回復期にある子どもを医療機関や保育所などで預かり、保育と看護ケアを行なうこと。保護者が不在のため、自宅で療養できない場合や集団保育に加わることは難しい場合などが対象です。年齢や具体的な病状などの受け入れ要件は、施設や市区町村によって異なります。市区町村が実施主体となって取り組む「病児保育事業」には、「病児対応型・病後児対応型」のほかに2つのタイプの支援があります。ひとつは、保育中の体調不良児を一時的に預かったり、保育所入所児に対する保健的な対応、地域の子育て家庭や妊産婦などへの相談支援を行なう「体調不良児対応型」、もうひとつは、看護師などが保護者の自宅を訪問して一時的に保育を行なう「非施設型(訪問型)」です。いずれの場合も人工呼吸器などの医療処置が必要な医療的ケア児、発達障害などの障害を持つ子どもたちを受け入れる施設等は、未だ限られているのが現状です。打開するための方法の一つとして、障害の有無などに関わらず、さまざまな特徴を持つ子どもたちを同じ環境で保育する「インクルーシブ保育」の考え方も広まりはじめています。
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