【スティグマ(stigma)】

すてぃぐま

個人に対して周囲や本人から否定的な意味づけがされること、また、それにともなって不当な扱いを受けること。ギリシャ語で「烙印」を意味し、古代、身分の低い人や犯罪者の体につけていた印を指す言葉です。精神疾患やHIV患者、LGBTQなどの特定の人への差別や偏見も含まれます。例えば精神疾患があるために利用できないサービスがあるといった社会構造に属するものと、誤った理解や拒否反応、話しかけないといった個人レベルに属するものに分けることができます。また、本人が落ち込んだり、人と会わなくなってしまったりといった自分自身による行動もスティグマのひとつです。特に認知症をめぐっては、症状だけでなくスティグマが社会参加の妨げとなり、孤立を引き起こしている可能性も指摘されています。

参考サイト
スティグマについて(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター)
認知症スティグマ(偏見や差別)を知っていますか?(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター)