【介護福祉士】
かいごふくしし
介護福祉の専門職で、介護に係る知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律で定義されています。身体や精神に何らかの障害があるために日常生活に支障がある人を対象として、生活介助をはじめとするさまざまな介護を行ないます。また、対象者に加え、介護を行なう家族や福祉施設などの職員に対して、指導・育成を行なうことも仕事のひとつです。専門的な知識と技術を活かしながら、介護職の中核的な役割を担うことが期待されています。現行の制度では、資格を取得するためには、①3年以上の実務経験に加え、実務研修などを受講する、②介護福祉士養成施設などで知識や技能を習得する、③福祉系高校で知識や技能を習得する、④EPA(経済連携協定)に基づき、インドネシア、フィリピン、ベトナムからの介護福祉士候補者が3年以上の介護等に関する実務経験を積む、という4つの中からいずれかの条件を満たした上で、国家試験に合格する必要があります。ただし、2017年から2026年度に介護福祉士養成施設を卒業した人に関しては、例外的に「卒業後5年間の期限付き介護福祉士資格」が与えられる制度もあります。2025年3月時点で、全国で期限付きも含め200万人余りが資格者として登録されており、山形県済生会の運営する特別養護老人ホーム ながまち荘などでは、インドネシア人の介護福祉士候補者を受け入れて指導・サポートするなどの取り組みも行なっています。
参考サイト
介護福祉士の概要について(厚生労働省)
介護福祉士国家試験(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
介護福祉士とは(公益社団法人日本介護福祉士会)
関連用語
事例



















