【更生保護施設】

こうせいほごしせつ

矯正施設を出た人や、保護観察中の人のうち、身寄りがないなどですぐに暮らせる住居がない場合、住居はあるものの更生が妨げられるおそれがある場合など、すぐに自立更生することが困難な人を対象に、一定期間、宿泊場所や食事を提供する民間施設のこと。再犯や再非行の防止にも貢献する施設です。男子施設、女子施設、男女施設の3種類があります。2025年1月時点で全国に合計102施設あり、定員は合計2,382人です。うち99施設の運営を行なうのは、更生保護事業法をもとに創設された非営利団体の更生保護法人で、残り3施設は、社会福祉法人、NPO法人、一般社団法人が運営しています。衣食住の提供だけではなく、コミュニケーションスキルや生活スキルの向上を目指すSST(社会生活技能訓練)や、ハローワークや保護観察所と協力して就労支援に取り組むなど、自立に向けた指導や援助を行ないます。飲酒や薬物使用の問題がある場合は、医療・福祉機関と協力しながら、依存しない生活を送るための教育プログラムも提供しています。

参考サイト
更生保護施設等(法務省)

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